どんな人も家を出るときには、仕事行かないでゆっくりしたいな。と思う時もあるものです。でも職場に着いてからは嫌だなあと思う事のない、さあ頑張ろうと思える職場にしたいなと思っています。
事務長
原田さん (2006年6月入社)
harada
- 眼科の仕事って事務長はどんなものと思いますか?
- 眼科に限らず、医療の仕事は例えるならばオーケストラの演奏のようだと私は感じています。
オーケストラは、楽器毎に出す音色や演奏するパートが違います。全員が主旋律を奏でると、曲としては重厚感がなく、平坦な曲しか演奏できません。それぞれの違う音たちが上手く重なり繋がることによって、大きく奥ゆきのある曲になっていく。それは、医療の一連の流れによく似ていると思います。
はらだ眼科を例えるなら、大オーケストラではなく、まだまだ小さな楽団でしょうか?ですが、一人一人がしっかり自分の音を奏でられ、自信を持って音を出せる。それが上手に重なる事によって小さな楽団らしからぬ心に届くダイナミックな演奏をしていきたいと思っています。
- どんな人にうちに来てほしいですか?
- 先ほどのオーケストラの例でいうと、小さくても「自分のパートを任せれる人」です。
未経験者の場合、最初は楽器を渡され、隣に人がついて楽器の鳴らし方から教えてもらえます。
音が出せるようになると楽譜が渡されます。
楽譜を渡されたら、まずは小さなパートから楽譜を正確に暗譜して弾けるようになると舞台に上がれます。そして、舞台にでたら他の楽器の音も確認しながら、自分の受け持ったパートが曲においてどんな役割を果たすのかを考え、他の楽器と合うように指揮者のタクトを確認します。自分が曲の一部に滑らかに入れると自信になりもっと大きなパートを弾いてみたくなるものです。演奏が楽しめるようになったら自分の出番が待ち遠しくなるのではないでしょうか。
これを眼科に置き換えると、
「楽器=自分の受け持った仕事」「楽譜=疾患の全体の流れと道筋」「タクト=医院の理念と医師の治療方針」です。
いつも、職員さんには伝えていますが、普通の人で十分なんです。年齢もなんの制限もありません。
ただ一つ、大切な患者さんの為に自分の任せられた仕事に関しては真摯な気持ちで仕事に取り組む人を求めています。
- パートさんと正社員さんで違いはありますか?
- 採用に関しては基本的な所はパートだからといって大きな違いはありません。
違いは業務内容が正社員よりは少し狭くなること、時間に対する配慮を全正社員で行っています。パートの方は長く働けない事情もありますので、定時退社できるように正社員全員で配慮しています。また、診療時間外で行われる研修等も基本的には内容をまとめて業務時間内で伝えるようにしています。もちろん本人さんが参加したいという希望があれば研修会もどんどん参加もできます。
- 仕事の楽しさって何ですか?
- 仕事でもっとも楽しいのは困難な仕事が達成されてみんなで良かったと言い合える瞬間だと思います。また、成功した時の一体感や連帯感は仕事だからこそ得られるものだと思います。
私自身の事で言うと、検査が上手くいって患者さまに喜ばれた時にはうちの医院では先生も看護師も受付職員も一緒に喜んでくれます。その逆で私が喜ばされる事もたくさんあります。
仕事では、楽で時間を潰していればお金が貰える事よりも、何かをやり遂げてた時、ほっとして解放感を味わう時こそが仕事の醍醐味ではないでしょうか。人生は一度しかないのだから、何でも精一杯やった方が気持ちいいものです。
人の究極の幸せは、
・人に愛されること
・人に褒められること
・人の役に立つこと
・人から必要とされること
働くことによっって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。私はその愛までも得られると思う。
と、言われた方がおられましたが、仕事を真面目にやるだけで、すでに楽しい、たくさんのものを得られるのではないかと思います。
- 自分で仕事をする上で工夫していることはありますか?
- 一番は、段取りです。仕事の優先度を決めるスピードには自信があります。
もう一つは考え方、
仕事に対して自分がどう思うのかのご自身の満足度だけをずっと考えている人は仕事下手な人だと思います。そうではなくて、もう少し周りを見て、相手の満足度を考える視点を持つことが仕事上手になるコツだと思います。仕事は、受け取ってくれる相手様がいて初めて成立します。患者様は自分の仕事に満足しているか?雇用主は自分の仕事に満足しているか、役に立っているのか、必要とされているのかを考える視点を持つと自ずと自分のやるべき事が見えてきます。仕事は相手に必要とされてこそなんじゃないかなと私は思います。
自分が必要とされている、役に立っていると実感できた時に、初めて仕事は楽しくなるのではないでしょうか。
いつも自分の都合を優先せず、お相手は喜んでくださったかなと考えながら仕事をするようにしています。
- 眼科の仕事の楽しさは?
- 眼科の仕事に限定するならば、目は外界からの情報の8割を集める器官だといわれています。たちまち生死に関係する疾患は少ないのですが、生活の質を非常に左右します。生きる事はできても、当たり前だった事が当たり前でなくなる怖さや絶望は想像しきれない辛さだと思います。前と同じ仕事が続ける事ができる。 いつもと同じ生活を送れることの素晴らしさをいつも感じる現場にいつも私達はいます。
だからこそ、いかに生きるかに関係する眼を守る、患者さんを支えるという仕事は私にとってとてもやりがいのある仕事です。
また、眼科はいろんな年代の方が万遍なく来院される科です。その為、毎日赤ちゃんから学生さん、働き盛りのサラリーマン、お孫さんの世話をされているおばあちゃま等、様々な主訴でこちらに来院されます。私は人が好きなので、たくさんの人に出会えるだけで楽しいです。毎日変化に富んでいます。退屈する事はありません。仕事をしていなければ、こんなのにもたくさんの人とお話する機会はないのだと思うといつも仕事に感謝しています。このことは、眼科の仕事の一番の魅力だと思っています。
- 新入社員さんに必ず伝える事は?
- 「プロはひたすら繰り返す」は新人研修の時に必ず私がお伝えする事の一つです。
どんな仕事でもその仕組みを考えると結局は単純な繰り返し作業の組み合わせである事に気がつきます。そして、創造性とはその単純な作業をマスターした時に始めて生まれるものです。
例えば、受付は毎日保険証を確認し受付を繰り返します。視能訓練士は毎日嫌というほど視力を測ります。基礎を徹底的に繰り返しながら、考え、その仕組みを完全に理解した時に、いかようにも応用が効くプロになれます。それを単純な作業と思い流して仕事をするか、小さな違いにいちいち気が付くかで、1年後、2年後とどんどん差がついていきます。
いちいち「なんでそうなるの?」とひっかかるためには、まずは知識があること、論理的な思考ができる事が必要です。人のいう事を丸暗記するのではなく、自分なりにしっかり理解して進むことが仕事では一番大切です。
- 当院の職員のカラーとは?
- 当院のカラーは私がイメージするに、薄いピンク色と薄いブルーです。 柔らかで明るい春のイメージです。
職員は、みんな真面目な性格ですが決して暗くなく性格はめちゃめちゃ明るいように感じます。学校でいうとちゃんと勉強はできるが学祭の実行委員もしちゃいますという感じの人が揃っています。ピンクは優しく、柔軟性のある感じ、薄いブルーは聡明で努力家ですが、それを主張しすぎない爽やかな奥ゆかしさを感じます。
また、実行委員タイプが多いので、何か行事を行う時の幹事などもすぐに手を挙げてくれる人が何人もいて決断も早いので、なんでもスピーディに物事が進むのがうちの職員さんスゴイと思う所です。
- はらだ眼科の強みとは?
- 全てが丁寧な事だと思います。問診から診察まで見落としがないよう全員が細心の注意を払っていることです。また、面倒くさい事も嫌がらず積極的に行う姿勢はわが医院ならではです。
例えば現状でも問題はないけれど、こうした方が少し良くなると思ったら忙しくても手間がかかっても必ず手を抜かないのがわが医院のスタッフです。
また、当院では職員に何かを持って来てほしい。これを調べて欲しいと頼むと、驚くほどの速さで処理して解決してくれます。明日になることはほとんどありません。段取り上手は仕事上手とよく言われますが、こういう場合にはこう動くという最短の動きが取れる事と、最短に動くためにデータも含めて整理整頓が常にできているという事はわが医院の誇れる所です。
私はせっかちな性格なのでスピードのない仕事やいい加減な仕事の相手をするのは苦手です。だから、正社員のスタッフの場合には最初にまず仕事の効率を良くするためのトレーニングをマンツーマンでします。長い時間は行いません。せっかちなので・・・毎日必ず、新入社員と5分以上の会話をするようにしています。短い積み重ねを行うことだけですが、ほとんどの新入社員がほぼ一年もすれば仕事のできるプロへと育っていきます。
上記のように人材も強みの一つです。 スタッフブログを始めた時にこんなに院内情報を公開してしまうと業者さんやいろんな人がみているので真似をされませんかという質問が職員さんからありましたが、私は、真似をされても絶対に負けないよと答えました。それは、患者さんに対する思いがどの職員にも行き渡っておりどこの眼科に真似をされても気持ちの面で負けないと自負があったからです。
いい職員がいる医療機関はどこでも星の数ほどあると思いますが、どの職員に当たっても良いといえる医療機関は、意外とないのではないかと思っています。
- 今後の目標を教えて下さい。
- この仕事を始めるときに、自分が関わるのならば、日本中でどこにもない、遠くても行きたいと言われる眼科を作ることを目標にしました。例えば他の眼科はどこもやっていないことでも、いいと思ったらためらいなく一番早く取り入れていくような姿勢が伝統になるような眼科を作って行きたいです。
また、医療分野でのAIの導入や、いまや一億総活躍時代と言われたり、ここ最近急速な勢いで働く私達を取り巻く環境は変化しています。働く人も不安になる事もあるかと思います。いつまでもいて欲しいと思える人材育成に取り組み、将来は、自分で決めれる定年制などの実現等、、安心して働くためには、お互いに何を努力しなければいけないのか等の課題に職員と共に取組みながら、女性が働きたい企業ランキング、地域ナンバー1を目指します。