黄斑部異常チェック
眼球内部の奥には、光を感じる神経細胞で出来た網膜という薄い膜があり、その中心部は「黄斑部」と呼ばれ、色や形を鋭く識別できる細胞が集まり、ものを見るのに重要なはたらきをしています。
この部分に異常が起きると、「見たい部分が見えにくい」 「ものが曲がったり歪んだり見える」 「左右の目でものの大きさが違って見える」などの症状が出てきます。
上記のような症状に心当たりのある方や、自分の眼の見え方が気になる方は、
下にある図1で簡単チェックしてみましょう。
チェック方法
片目を閉じて、もしくは手で隠して、下の放射線状のイラストをみてください。
画面からの距離は30cmから2mくらいの間で、見やすい距離で結構です。
裸眼で見た場合と、眼鏡・コンタクトレンズをつけてみた場合では、見え方が変わることがあります。
- 図1が見やすい距離をとります(必要な方は眼鏡をお使いください)。
- まず左目を隠して、右目だけで図1の真ん中の黒い点を見つめます。
- 次に右目を隠して、左目だけで図1の真ん中の黒い点を見つめます。
図2のように、中心付近の線が波打って見えたり、図3のように中心やその周囲が暗く見える、黒っぽく見える、という場合は、
黄斑部に異常が隠れている可能性が考えられます。
黄斑疾患には、加齢黄斑変性、黄斑上膜、黄斑円孔等の様々な眼底疾患があり、診断には眼底検査などの眼科的検査が必要です。
当院では黄斑部の断面画像を立体的に解析可能なOCT(光干渉断層計)を導入しており、
黄斑部の詳細な検査が可能ですので、上記のような見え方があって心配な方や、自分の眼の見え方が気になる方は是非当院での検査をお勧めいたします。